どのシャンプーを使えばいいのか?
お知らせ 2018年04月14日
まずはシャンプーの基礎から、シャンプーは主に洗浄成分である界面活性剤で分けられます。
界面活性剤は、皮脂や整髪料などの油分を洗浄するのに必要です。
油汚れや皮脂を落とす食器洗剤や洗濯洗剤にも同じように界面活性剤は含まれています。
当然、油汚れの多い食器洗剤は強い界面活性剤が使われており、水仕事が
多いと必要な手の皮脂まで落とされてしまい手が荒れてきます。
頭皮や髪も同じで、洗浄力が強すぎると頭皮にダメージを与える原因に
なるので、自分に合ったシャンプーを選ぶことが大切です。
頭皮にやさしいシャンプー?
頭皮にやさしい=洗浄力が弱いということになりますが、洗浄力が
弱いと今度は、皮脂などが落ちにくくなります。汚れは落として必要な皮脂は残す、バランスが大切です。
洗浄成分の種類
シャンプーの主な洗浄成分は、
・石鹸系
・アミノ酸系
・高級アルコール系
の3つです。他にも両性ベタイン系、タウリン系、タンパク質系
がありますが、薄毛用シャンプーは上記の3つが多いです。
また1つではなく、複数の洗浄成分を含有しているシャンプーもあります。
石鹸系
石鹸系は、アルカリ性なので洗浄力は強めです。高級アルコール系シャンプーよりはは弱めです。
頭髪は弱酸性なので、石鹸系シャンプーを使うと髪がごわついたり、きしむといった使い心地は
あまり良くありません。
ですが、石鹸系は天然成分由来なので安全性が高いのが特徴です。
ベビー用のシャンプーにも使用され敏感肌やアレルギー体質の人におすすめです。
アミノ酸系
アミノ酸系は、陰イオンの洗浄成分のため頭皮や髪に吸着しやすい成分です。
保湿成分が吸着することはよいですが、しっかりすすいで洗い流さないと
成分が残り、トラブルになることもあります。
頭皮や髪にやさしい成分ですが、その分洗浄力も弱くなります。一時期アミノ酸系シャンプーは人気でした。
高級アルコール系
高級アルコール系は、高い洗浄力と泡立ちがあり、よく汚れが落ちて洗いあがりもいいです。
洗浄成分が強いことで、頭皮や髪にダメージを与えることがあると言われることもありました。
「ラウリル硫酸Naが入っているシャンプーはよくない」と言われることもありましたが、
これは良い面も悪い面もあり、洗浄力が強いのはすべて悪というわけではありません。
高級アルコール系は、洗浄力は強いですが、実際は頭皮にダメージを与えるような
割合では入っていません。
もし、頭皮がかぶれるようなことがあったら商品として問題です。
逆に、やさしい=洗浄力が弱いということは、しっかり皮脂や整髪料が落とせない
ということにもなります。
これが、頭皮のかゆみや炎症の原因になることもあります。
単純に洗浄力が強弱が、シャンプーの良し悪しにはならないということ。
つまりどれがいいの?
この成分がいいということはなく、使ってみて
泡立ち、洗いあがり、乾かした後の髪の手触りなどで
自分に合ったものを見つけるしかない
というのが結論です。
薄毛用シャンプーにアミノ酸系のシャンプーが多いのは、洗浄力よりも
低刺激に趣を置いたシャンプーだからです。
ただお話したように、洗浄力は弱くなり汚れが落ちにくくなるということ。
洗浄力の強い高級アルコール系のラウリル硫酸Naのシャンプーは、
美容院でもたくさん使われています。
洗浄力が強いことがが悪ではありません。
しっかり洗浄できて、頭皮・髪も痛まないシャンプーというはありません。
大切なのはそのバランスです。
シャンプーはどの成分がなのか、何系なのかくらいは理解して使ったほうがよいと思います。
帯広中央クリニック【日本毛髪再生研究会認定施設】
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